携帯のメモリーの名前をどうするかについて

果たしてどっちが一般的なのかはわからないけど、誰かと知り合って電話番号を交換したとき、番号をどうやって記憶させるかってのは、人によって違うんだろうなと思うんです。
つまり、そこは二種類の人に分かれるわけで、「下の名前教えて」って言ってくる人は、多分その相手のフルネームを入れて記憶させていると思うんだけど、僕はそもそも人の名前を覚えるのが苦手なので、その人の呼び名を記憶させています。
で、今日、金城君に用事があって電話をしようと思い、えーとどこだ金城君は?って探したら、やっぱりその、元々親しくなるとは思っていなかったので「金城さん」と記憶させていて、一瞬僕は「ん?」と思うわけです。
去年まで沖縄に住んでいたから、この「金城さん」ってのは金城君ではない、他の金城さんなのかもしれないな、あれ?俺には金城さんって知り合い他に居たっけ?と思って、あぁいや大丈夫、これは金城君のことだ、と思って電話をしました。
そしたら彼は電話に出なかったので、まぁ後で掛かってくるかなと思って仕事をしていたら、数時間後に電話が鳴り、iPhoneの画面には「金城さん」と出てきたわけです。
そうなると、元々ポンコツな僕はそもそも金城君に電話したことを忘れていたので、またそれで一瞬迷いまして、「金城さんって誰だっけ?」と思い、恐る恐る電話に出たらやっぱり金城君だったわけで、その電話が終わったあとすぐに、僕は金城君のメモリーを「金城さん」から、「金城くん」に変更し、これで一件落着だ、わははと油断しておったわけです。
で、先ほど、可愛い子ちゃんとテンション高めにLINEでやりとりしていたら、突然画面が切り替わり、今度は「阿部さん」と表記されたわけです。
そうなると当然、僕はまた迷うわけです。
阿部さんって誰だ?」と。
その画面を見ながら、(阿部さん? 阿部さん? 阿部さん? 誰だっけ? なんか名字からすると上品で可愛い女の子っぽいけど、誰だっけ?)と思ってまた恐る恐る電話に出たら、「あい、まいど」と突然関西弁で喋ってきたので、あぁ、なんだよ、一昨日金城くんと3人で飲んだときの「アベちゃん」かよとひどくガッカリし、それでまた話をして電話を切った後、僕はその落胆さを自分なりに納得させる為の復讐として、アベちゃんのメモリーを「阿部さん」から「ちゃんアベ」に変更しときましたわ、がはは、まいったか。
こうして僕の携帯の電話帳はどんどん自分にしかわからない呼び名のもので溢れ、すっごい久々に電話帳のメモリーを一度綺麗にしようかなと思って電話帳を開いてみたら、「箸の使い方が変な子 兵庫の」とか「あの酔っ払いのおっさんの知り合いの人」とか「リンゴスターに熱い人」、「まばたき多い人」、「コンタクトはずれた。カウンター」などなど、これ誰?って人が時々出てきて、結局全くわからないので僕の電話帳はどんどんこうしてカオスに向かっていくのでした。

アリノハネ (arinohane)

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