名刺入れに使う革を見たいなぁってことで、金城君が昨晩うちに来てくれた。
セブンのおでんを食いながら焼酎を飲み、あぁでもないこうでもないと話をしていたら、腹の肉落としたいんですよねーと言うので、「まぁ金城君、腹やばくなってきてるもんね」って言って僕は自慢げに自分の腹の肉を掴んで見せたら、「山田さんもやばいじゃないすか」と言われ、あっちゃーってなった。
セブンのおでんを食いながら焼酎を飲み、あぁでもないこうでもないと話をしていたら、腹の肉落としたいんですよねーと言うので、「まぁ金城君、腹やばくなってきてるもんね」って言って僕は自慢げに自分の腹の肉を掴んで見せたら、「山田さんもやばいじゃないすか」と言われ、あっちゃーってなった。
金城君は「きんじょうくん」である。「かねしろくん」ではない。
なのでっていうわけじゃないけど、「きんじょう」というワードって喋っていると割と面倒なことが起こる名字なんだなということを昨日知った。
「そういやさ、あのこの前連れてってもらったところあるしょ? あの受付にいたおばちゃんがさ、金城くんのこと知ってたよ」と僕は言った。
「え? そうなんですか? なんで知ってるんだろ?」
「この前行ったときに、『前に一緒に来てた男の子、あの家に住んでる子よね? 近所なのよ』って言ってたわそういえば」
「え? そうなんですか」
「うん、なんかそうみたいだよ」
「でも、なんで金城って名字だってこと知ってるんだろう…」
「え? なんで?」
「え、不思議じゃないですか。前住んでた人と名字が違うし」
「いや、なんかで知ったんじゃないの?」
「えー、なんか美唄って狭いからそういうの怖いですよね。知らない人に名字知られてるのってなんか怖いです」
「まぁそうかね。俺、ブログとかネットショップとかやってるから、山田だってばれてるよ。でも、俺、あのおばちゃんが金城君の名字知ってるなんて言ったっけ?」
「はい、『きんじょう』ってさっき言ってましたよ。しかもなぜかあのおばちゃんに呼び捨てにされてるし」
「え? 言った?」
「うん、ちょっと怖いですよね」
「…」
「…」
「いや違う違う違う。『きんじょう』じゃなくて、『近所』って言ったのよ」
「あ? え?」
「だから、あのおばちゃんは、金城君の近所に住んでるのよ。金城くんのことを金城って言ってたんじゃなくて、ただ今金城君が住んでる家の近所に住んでるのよ」
「え、じゃあ金城って名字を知ってたってことですよね?」
「違う違う、あーなんかもう話が噛み合わねぇし、金城っていう名字、めんどくせーな笑」と言って僕らは笑った。
あ、やばいもう11時になってる。
仕事しよ仕事。
仕事しよ仕事。
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