言葉遊びと取っ掛かり

↑革底に更にもう一枚革を貼り、タックスで固定する、が完成。
お客さんにもOKを頂いて、更に2足追加で頂きました。ありがとうございます。

言葉遊びが出来る人

偉人たちの出生を読んだりすると、結構過酷な環境で育ってハングリー精神だらけで凄かったり、小さい頃からなんかちょっと変わった子供だった、みたいな話をよく見聞きして、良いなぁとちょっとそんな風に育ったことに対して嫉妬をしたりしたことってあると思うんだけど、僕は特に不自由なく育ち、親父が準公務員で母親は専業主婦、兄、姉、僕、妹の4人兄妹で親父は小さい頃ずっと単身赴任していた、というそんなに珍しくない環境で育ったわけです。
ただ、そういったよくありそうな環境で育ったものの、その僕を育てた人というのがまぁそれなりに多分特殊な人で、それがその、時々出てくるうちの親父なわけです。
とにかくよく喋る親父で、普通は子供たちがキャッキャキャッキャとうるさく騒ぐってのが一般的なんだろうけど、多分うちの場合、親父がよく喋るもんだからそれをずっと僕らは聴く、っていう環境だったような気がして、それがただ普通に喋るんじゃなく、その会話の中によくダジャレみたいなものを放り込んできて、(今のダジャレ、わかったか?どうだ?父さんは面白いこと言ったろ?)みたいな顔をされ、僕らは「はぁ」と苦笑いをするってのが日常だったんですが、ようやく僕は40手前になり、前々から薄々感づいていたんだけど、かなりうちの親父の特殊な部分を受け継いだらしく、最近は頭の中からダジャレが出てきて、それをぐっと我慢する、というなかなかのストレスを抱えて暮らしているわけです。

印伝

で、昨日、姉弟子からもらった「印伝」と呼ばれる革を使って、何かを作ろうと思ってうーんうーんとうなっていたんだけど、もうその「印伝」って言葉の響きだけで、確実にダジャレが発生してしまうよなという恐怖心もあり、でも結局インスタとかにアップするときに、「印伝をこんな感じに使ってみました。結構これ、印伝ないかなー?」とかそんなことを書くようになり、ようやくそこで僕はストレスから解放されたんでん←また変なの出てるぞ山田
で、そんな投稿をしていたところ、林さんとか倉知さんとかカゲちゃんとかの共通の友人である「ヒトミちゃん」って子からコメントがあり、これがなんともまぁ、言葉のリズムというか、捉え方みたいなのが上手い人で、あー、多分俺、この人と仲良くなれる気がするなと思ったわけでございます。
ただ、親父はあまり他人の悪口とかを言ったり、人を嫌いになったりすることは多分あまりないんだけど、唯一誰かのことを悪く言うときって、「あの人な、すごい喋るんだよな」ってのが親父なりの最大の悪口で、つまり、「自分より喋る人は嫌い」という、なんとも特殊な好き嫌いが存在する人なので、今後ヒトミちゃんがすげー喋って、上手いことをばしばし言ってきたりしたら、僕は多分、「ふん。俺より上手いこと言っちゃってさ」とへそを曲げるような気がしないでもないです。

落語聴きながら仕事

で、結局のところ、上手く話をする人に最近凄く影響を受けたりして、気が付けば仕事をしながらとか、先日の旭川に行ったときなんかも落語を聴きっぱなしにしていて、運転中は良いけどさ、さすがに革製品の店で落語聴くのってどうなのよ?って疑念は消えないんですが、いや、もうここは思いっきり大音量で落語流してやっかな、とよくわからん計画を企てたりしておりんす。
あー、今日も長いブログだなぁ。
俺だったらこんな長いブログ読まないよなきっと、と思いながらも、良いじゃない、これはきっとダジャレをセーブしている僕のストレス解消なんだと思ってお付き合い頂けたら嬉し印伝す。

アリノハネ (arinohane)

北海道美唄市にある靴職人の店、アリノハネのホームページです。