店作りはほぼ佳境

「山田さん、ざるそば食べる?」って訊かれて、あー食いたいっすと答えたら、美唄の寿楽ってところのざるそばを取ってくれて、さっちゃん(大家さん)と二人食べた。
多分、うちの親父と同い年のさっちゃんは、僕と同じくらいの息子さんとか娘さんがいて、僕をもう一人の息子みたいな感じで可愛がってくれてます。
店、出来上がったら俺に何か作るね。

救世主の名は「癒し系おじさん」

「では、そろそろ壁を作りましょうか」と思っていたんだけど、ホームセンターに行って木を選び、電卓でパチパチと計算したら完全なる予算オーバー。
本物の大工さんとかに頼むんなら、それならもうどさーっとどうにか資金をかき集めてやってもらうしかないんだけど、ここはヘッポコ自営業者。
さて、どうしたもんか。
そんなとき、僕の頭に妖怪人間ベロみたいな顔をしたキンキン(金城君)の顔がピッカーンと浮かび、よし、これは訊いてみるべしと電話をしたわけです。
「もしもし」
「やっほー!愛しのキンキン!」
「は、はい?」
「おー、俺の心の友。大親友のキンキン」
「…。嫌な予感しかしないんですけど…」
「はい、そんなわけで、キンキンさ、佐藤工務店に余ってる木の端材とか無いの?」
「いや、あるかもしれないですけど」
「それちょーだい」
「えー…」
「社長にお願いしてよ。社員なんだから」
「だったら山田さんが頼んでくださいよ」
「俺、社長の電話番号知らんもん」
「だったら教えますよ」
「教えられたくありません。キンキン、あんたぁ、この前ワイン2本あげたよね?(←このワイン、さやからキンキンへの手土産)。その恩をあんたって男は、仇で返すってか。ほーっ それが琉球の血を引く男がやるんだ? へぇー、大したもんですな」
「や、やめてくださいよ」
「キンキン。ファイト!けっぱれ!」
「多分、ダメって言われますからね」
「諦めたら、そこで営業終了ですよ」
「なんですかそれ」
「いいからちょっと訊いてみて」

その結果

しばらくの間、キンキンのことを『救世主』と呼ぶことにしました。
ありがとう、キンキン。
さようなら、キンキン←え?
で、これらを使って昨日壁を作り、蛍光灯が付いていた4か所を取り外して裸電球を取り付けられるようにしたところでフィニッシュ。
照明ってほんと大事なので、いやー、どうすっかなー、多分裸電球の方が雰囲気出るよなーって思って、うん、ここはクラッチさんに訊いてみようってことでお隣へ。
「クラッチさん、すみません。ちょっと見てもらって良いですか?」
「うん、どしたの?いいよいいよ」
「照明を、蛍光灯じゃなくてこの裸電球にしようと思うんですけど、どう思います?」
「あれ?これ、良いんじゃないの?」
「ですよね?」
「うん、この灯りの方が雰囲気出るし、なんか山ちゃんに似合ってる感じする」
「まるで山小屋のマタギみたいに?」
「そう、マタギみたいに」

で、今日でほぼ終わらせる

というわけで、今日はあと窓際の方のレイアウトを終わらせたら、多分ほぼ完了するんじゃないでしょうか。
棚の取り付けとかは1時間もあればどうにかなると思うので、今日でね、ひとまず終わらせて今日はゆっくり眠りたいです。
農作業の手伝いの後のこの大工仕事。
体はもうベロンベロンになってます。
 
P.S
鼻の色は肌色に向かっています。

アリノハネ (arinohane)

北海道美唄市にある靴職人の店、アリノハネのホームページです。