「初対面の人と何かのきっかけで微笑み合う」という文化って、日本にはとても希薄なんじゃないかなと思うんです。
ヨーロッパなんかに居た時には、レディファーストをしたら微笑んでくれるので僕も微笑み返したり、なんか常連がぐちゃぐちゃにいるBarとかに入って行って、カウンターでビールとかウィスキーを頼んだときに、さて飲み始めますかと思ったときに視線を感じて横を見ると、おっさんとかおばちゃんとかが割と無言のまま微笑んで乾杯の仕草をしてくれたりすることが多かった気がするので、良いよなぁそういうのって、って思うことが結構あった気がします。
そんなことを日本でやったら、「こいつ、下心かよ」って思われそうな部分があるので、僕はなんだか黙ったままそこをやり過ごすというのが当たり前になっているような気がします。
で、なんで急にこんなことを書き始めたのかと言うと、今日なんだか久々に「初対面の人と微笑み合う」ということが起こったので、ここは一つ備忘録として書いておこうと思った次第です。
午前中に陶芸施設に行って二つほど形を作り、その後スーパーで買い物をしてからコウさんの知り合いの眼鏡屋さんに挨拶に行ってこようということでお店にお邪魔して、うわ、このメガネどうするべ、めっちゃ良いな、買うかな、いや今はまだ買っちゃいけないときだべってことで挨拶だけになってしまったんだけど、とにかくまたお邪魔しますと行って店を出た。
で、じゃあ帰って仕事をしようと思って車に乗り込み、ちょうど目の前の信号が青だったので、僕はそこから右折をしようとしていたら、おっちゃんが運転する対向車が真っ直ぐ進んできたわけです。
そのとき、急に左からランクルみたいなのが僕らの目の前を猛スピードで通りすぎ、本当にコンマ何秒かずれていたら確実に衝突事故になったぞこれ、っていう数十センチくらいのすれ違いで、僕は「うわ!」と声を出し、怖ぇなあいつ、なんだあのやろうって思っていたら、その対向車のおっちゃんは完全に
こんな顔→ ( O ) !!
で停止していて、おぃおぃおっちゃん、大丈夫? と思って、咄嗟に軽くファッとクラクションを鳴らして「だいじょうぶ?」って口を動かしたら、それでどうやら我に返ったみたいで、お互いに (あれやばかったね、めっちゃびびったわ) っていう意思の疎通が完全に取れていたと僕は思っていて、そのまま僕もおっちゃんもお互いに失笑混じりで微笑み合い、一応手を軽く挙げて挨拶をし、僕らは通り過ぎた。
ふむ、そっか、きっとそういうことなんだ。
お互いに「ちょっともう、びっくりしたわ」っていうことが起こったとき、人は多分互いの安全に安堵して微笑み合うんだろなきっと。
思い返してみたら、確かに何度かそういうことがあった気がする。
そしてそれは大抵、車の運転中に多かったような気がして、知らない人同士がちょっとした危機を乗り越えたとき、そこに連帯感みたいなものが生まれるんでしょうきっと。
そしてそれは大抵、車の運転中に多かったような気がして、知らない人同士がちょっとした危機を乗り越えたとき、そこに連帯感みたいなものが生まれるんでしょうきっと。
あー、そっか、これがきっと「吊り橋理論」ってやつか。
なんだよ、そんなときに限って、なぜに対向車の運転手はおっちゃんだったんだろうかと、今更になって勿体無いようなそんな気がしてきましたわ。
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