小学生が飽きたときの目とセリフ

先日、CAVE STOREにお邪魔したとき、ニコが店に来てうひひうひひと遊んでた。
何のキッカケでそうなったのかはわかんないけど、ニコがおしぼりを広げて、僕の顔を隠すような素振りを見せたので、反射的に僕は
サイショワ ヤサシカッタンデスケド、ケッコンシテカラ シゴトニイカナクナッテ オサケガハイルト…」と、『プライバシー保護の為、すりガラスの後ろでインタビューに答えてる風の女性』のような感じで裏声で喋ってみたら、これが思いの外ウケたので、よしよしもう少し続けてみよう、と2回ほどやってみたら、「ゴロちゃん、もうそれ飽きた」と、急に遠くにいる野良犬がウンコしているのを見ているような、そんな感情ゼロみたいな顔で言われた。
僕は焦り、「あ、そっかそっか、ごめん。じゃあ、どうするかな、あ、俺の得意な鈴木宗男でやってみるわ」と、僕は自信たっぷりに「あのね、これはね、とても重大なことですよ。やっぱりね、北方領土っていうのはね、日本のね…」と、僕が持つ数少ないモノマネレパートリーを使ったら、「ゴロちゃん、その人、だれ?」と言われた。
ガッデム、そうだった。そうなんだ、ニコは知らないのだ。
ただまぁ、それを聞いてた進藤さんが「ヤマ、クオリティ高いな」と笑ってもらえたんで、まぁいいかなと思った次第です。
先日の姪っ子二人も、大人が必死に笑わそうとしているときに急に飽きてさ、「和おじさん、もうそれいい。なんか違う面白いやつやって」と完全な無茶振りをしてきて、僕はそのたびに数少ない引き出しの中から子供が笑いそうなものをピックアップしてやってみるけど、結果はさほど芳しくないことになることが多々あるような気がしています。
次ニコに会ったときに、また違った方法で笑わすしかねぇなと、なぜかモチベーションが高いのはなぜなんでしょうか。
そんで、僕はその日美唄に帰り、翌日はケイブの常連さんが就職が決まって北海道を離れることになるということで送別会をやったらしいんだけど、それに参加していた友人が言うには、ニコは急におしぼりを自分の顔の前で広げ、「サイショワ ヤサシカッタンデスケド、ケッコンシテカラ シゴトニイカナクナッテ オサケガハイルト…」と、僕のネタを完コピしていたらしく、他の大人たちに「ちょっと、ニコに何を教えてんのさ」と、ヨウコさん(進藤さんの奥さん)が言われていたらしく、あーぁ、まぁいいかニコよ。それで笑いが取れたんなら、多少俺の手柄もあるだろうわははと、ちょっとだけ僕もオイシイ想いをしたような、そんな素敵な気持ちになりましたよっていう話。

アリノハネ (arinohane)

北海道美唄市にある靴職人の店、アリノハネのホームページです。