カウンターが出来上がったり、じーんときたり

店のカウンターが出来上がった

ヘッポコな設計図を昨晩完成させていたので、それを持ってコメリへ。
「これを590で、そんでこっちが970なんだけど、その970の残りのやつで840にしてください」と、なんとも面倒臭いカットをしてもらって、精算するときに「何を作られるんですか?」と感じの良い女性スタッフの人に話し掛けられました。
「あ、店のカウンターなんです」と言い、名刺を渡して「今、店を作ってて、あのメガネの三愛さんの隣です」って言ったら、「あ、知り合いが働いてますよ」と言われ、その知り合いというのがクラッチさんのところで働いているイッシーでした。
「あいやー。イッシーの知り合いなんですね。やっぱり美唄っていろんな人と繋がりますねー」って話をして、あははうふふと世間話。
そんでトラックを借りて店の中に木を運び、ちょっとしたらキンキンが最新のインパクトドライバーを持って登場して、「あんたは救世主か!」とよくわからんツッコミをしました。
で、なんやかんやで切ったり打ったり、ビスをビスビスしたりした結果、割と早い時間で出来上がって、「おー、店っぽいな」と自画自賛。
その後、イッシーが窓に張り付いているシールを薬品とカッターを使って全て綺麗に剥がしてくれまして、今日から僕の中でイッシーは「シール剥がし職人」と呼ぶことにしました。
クラッチさんとユカ姉が差し入れに僕が好きなど真ん中のものを持ってきてくれて、「ふむ、店っぽくなりそうっすね」「うん、店っぽくなりそう」とそんな会話をし、しばらくの間3人でカウンターを眺めてました。

夜、おっちゃんの仕事っぷりを見てじーんときた

クラッチさんたちが終業時間になってみんな帰ってしまい、明日からこの新しいアトリエでとりあえず仕事が出来る状態にしてしまおうと、一人でさっちゃん(新しい店の大家さん)の父さんが使っていた古い机を整理して、いらないものをまとめていきました。
そしたら印鑑職人だったその亡くなった父ちゃんが、自分の作った印鑑をスタンプした大量のノートが出てきて、几帳面な文字でメモが書かれたそれを見ていたらなんだかもう、とてもじーんと来てしまったんす。
これさ、手彫りだよ。凄くないすか?
僕も一応は職人の端くれとして、こういった本当の職人さんが実直に作った作品を見ていると、なんだかもう、その仕事している姿だったり、仕事しているときに考えていることだったりを想像していったら、もうどっぷりとそれに入ってしまって、しばらく無数のスタンプを見てため息を付き、「おっちゃん、俺おっちゃんの顔とか知らんけどさ、机とか、道具とかも使わせてもらうわ」とぼそぼそと言い、帰ってきてこうしてブログを書いているわけです。
いやー、凄いなぁ。
こういう細かいプロの仕事を見ると、すげーなーってことしか言えないっすわ。
そんなこんなで今日は早く寝て、明日朝からアトリエの引越し作業に入ります。
ほな!

アリノハネ (arinohane)

北海道美唄市にある靴職人の店、アリノハネのホームページです。