仕事中はYoutubeか、iPhoneと繫げたスピーカーで音楽を流すってのがもう日課になり、「おっし、仕事しよ」と一度きちんと独り言を言ってから、前掛けをギュッと縛って机に向かうってのが一つのルーティンとして出来上がっているんだけど、今日昼休み中にYoutubeで音楽を聴きながら文章を書いていました。
そんで「関連の動画」みたいなやつに恐らく勝手に切り替わり、僕が好みそうな音楽に変わっていってそれはまぁ割とよくあることだからそのまま放置して文章を書いていたんだけど、いくつか曲が流れ、知らん間に初めて聞く男性の歌声に変わっていました。
そんでなんか声高いなーとか思いつつ手を止めてなんとなくその動画を観てみたら、とある日本人の人が歌っていてその曲のPVがアップされていたんです。
で、へぇ、名前はよく知らんけど、この俳優知ってるな、女の人は誰だ?満島ひかり?いや、似てるけどなんか違うなとか思い、僕は変なところで急に冷笑的になるというとっても素敵な性格の持ち主なので、まぁいいや放っとこうと思ってそのまままた文章を書き始めました。
そんで「なんかこの声、ようやく聴き慣れたかもしれんな」と思ってなんとなーくまたそのPVを見始めたら、ちょうど多分そのPVの山場みたいなところだったらしく、よくある話っぽいやつだから状況はすぐに飲み込めまして、そしたらもうなんだろね、急に涙腺がウルウルとなり、「あ、やばいかもしれん」と思ったら38歳のおっさんはうへーと泣きだし、昔だったら「くっだらねぇ。【泣ける】とかを売りにしてんじゃねぇよ」とか偉そうに言っていたくせに、やっぱりあれですな、年を取って涙腺が弱まるってのはきっと、体質が変わるというよりも、きっと若い頃に比べて自分自身だけじゃなく、友人や知人の体験したことも知っていたりして、その経験値、引き出しが多くなるに比例して、いろんな物事に感情移入しちゃって涙腺が弱まるんだろうなと思ったわけです。
で、ひとまずそれが終わって、「いや、まいったな。昼間っから結構泣いてるな俺」とか言ってまいったまいったと思っていたら急にチャイムが鳴り、うわまじか、そういや多分ヤマトさんだなこれと思って顔を作り、もう完全に不愛想な男のように僕は顔を上げないままサインをしたんだけど、どうやらまだ僕の中でその涙の余波があったらしく、「ごくろうさまですっ、ヒッ」と小さな嗚咽が出て、そのままドアが閉められたので、多分きっとヤマトさんに「こいつ、こーわいな」って思われたんだろうなと今ちょっと反省をしているところでございます。
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